本部執行委員長メッセージ「IMGUについて」
私たち三越伊勢丹グループ労働組合は、「わたしたちの幸せを創造し続けること」を基本理念の目的に掲げています。
この考え方は、組合員の幸せを「将来にわたって創造し続けること」であり、短期的な視点ではなく、長期的な視点をもって取り組むということを意味しています。
例えば、私たちの雇用をはじめとした労働条件を維持するには企業存続が前提であり、労働条件の向上を実現し続けるには、企業の永続的な成長・発展が必要です。したがって、短期的な視点で取り組みを考えるのではなく、常に「将来的なあるべき姿を見据えながら活動に取り組んでいく」ということを理念としています。
このような考え方に基づいて、「どうすれば企業存続や、企業の将来的な成長・発展が実現できるか」という経営対策活動や、「企業の姿に合わせてどのような労働条件を目指していくべきか」という労働福祉活動、そしてそれらの活動の起点となる「組合員の声(VOICE)を諸活動に反映する」VOICE活動を中心として、諸活動に取り組んでいます。
現在、日本における労働組合の組織率は17%前後と言われており、「労働組合の存在しない会社」が当たり前の社会になっています。
加えて、企業経営においてもサステナビリティ経営のもと、従業員満足の実現を目指す活動等が盛んに行われている状況にあります。
これらの点から考えれば、労働組合の活動の意義、まさに存在意義が問われていると言っても過言ではなく、組合員が主体的に組合活動に参画できる組織づくりに向けて、労働組合がいかに取り組むことができるかが、今必要ではないかと考えます。
特に、企業経営においても様々な変革が求められる中、組合員が主体的に各職場における生産性向上のための活動に参画できるかが重要と考えています。
各職場での生産性を高め、企業の変革を推進することが、企業の成長・発展と私たちの労働条件向上に繋がります。
組合員の主体的な参画のため、労働組合が従来型の運動論に捉われず、時代や組合員のニーズにあわせてその活動スタイルを、しなやかにかつ革新的に、変化を続けていくことが求められていると思います。
私たちは、基本理念のもと、労働組合として「時代が変わっても変えてはいけないもの」は守りつつ、「時代と共に変えるべきもの」については「先見性」「独自性」をキーワードに、組合員のニーズに合わせて革新的に変化をしながら活動に取り組んでいきたいと思います。
これらを通じて、雇用の確保と労働諸条件の維持向上、その前提となる企業の存続と将来にわたる成長・発展に取組み、当社グループで働く全員が「三越伊勢丹グループで働いていて良かった」と思える会社づくりを実現してまいります。
令和四年七月十三日
本部執行委員長 菊池 史和